2008年までの背番号風景

日本プロ野球における各背番号別イメージ変遷史

2023-01-01から1年間の記事一覧

14

「14」と聞くと左腕[サウスポー]イメージがわく。が、それが根付いたのは結構最近で阿波野('87〜'90年)、今中('90〜'96年)の活躍から。過去、清水、阿部、高橋輝が'50年に計33勝という年はあったが、その3左腕以外では'36年内藤、'54'55年武内、'56年榎原、…

11

豪腕・別所、ザトペック{※1}投法・村山、トルネード{※2}投法・野茂・・・と自負心の塊のような面々が旗印を務めてきた。全盛期は中3日登板を信条とし、それ以上間隔が空くと“稼げたはず”の勝ち星分の給料を監督に要求した別所、勝負球へのボール判定に激高、「…

「闘将」江藤に「ミスターロッテ」有藤[ありとう]、「ミスター赤ヘル」山本浩、「若大将」原が居並ぶスターナンバー。 古くは山口、から高田、島本講、梨田、原、吉竹、田尾、浜名に現役では平尾、相川、江川、の“プリンス”系の甘マスクもスターの系譜に彩り…

まず目を引くのが景浦、中西の豪傑スラッガー。野球の質は“タバコを1本吸い終える”という寓話を生むほど滞空時間の長かった景浦、と3段階加速のロケット弾道の中西、と対照的。景浦は'36年、年度優勝決定戦で沢村栄治から放った、左翼スタンドにワンバウンド…

現在「4」のイメージはすばしっこく小技に長けたセンス抜群の一・二番タイプ、主にセカンド、といったところ。これは高校球児の「4」像ともおおむね一致する。その雛形最後の作成者は大石、正田の両選手。別掲表でも一目瞭然で、2人の登場を機に外国人選手…

いわずと知れた強打者番。特に黄金時代を築いたチームの主軸は決まって“背番号「3」”。巨人第1期黄金時代(’38年秋〜'43年)の中島治、西鉄3連覇('56〜’58年)時の大下、V9の長島茂、西本幸雄監督時代の阪急('67〜'74年)での長池、森祗晶監督時代の西武('86…

00

すっかり俊足のバイプレーヤー番として定着した感のある「00」。別掲表を見ていると、まるで“背番号「00」を着ける者は俊足であること。ただし外国籍の者、代打を主とする者はその限りでない”とでも、野球協約で謳われているかのようだ。 だが、登場しばらく…