2008年の背番号風景

日本プロ野球における各背番号別イメージ変遷史

10〜19

19

【2008年開幕時点】 '80年代中盤~'90年代に球界を席巻したリリーフエース番。'85年に中西清がイメージ着火後、中山裕、赤堀、成本、'00年森慎と継いだ。だが'01年、不調の森が“トリから2番目”に転位すると、このテの話題はすっかり潮を引いた。ちょうどリリ…

18

【2008年開幕時点】 エースナンバー。名を知らぬ投手でも背中に「18」とあれば“ああ期待されてるんだな”と勝手に思う。投げる前から、おそらく右のオーバーハンド、生え抜き、本格派であろうことも野球ファンなら知っている(目論見外の場合ももちろんある)…

17

【2008年開幕時点】 スタルヒン、藤本、秋山登、松岡、山田久・・・と見ていくと「18」ほど表街道的でなく、といって「11」ほどの悲哀色もない。大人な雰囲気は「20」にも似ているが、「20」が胸を張って堂々としているのに対し「17」はややうつむき加減。淡々…

16

【2008年開幕時点】 10番台(「10」番は除く。以下同じ)は全てそうだが、'50年を境に投手着用比率が急騰している。確かにそれまでも有名投手の背番号は10番台が多かったが、戦前・戦中期は基本的に1シーズンを(敗戦処理を除けば) 3〜4人の投手でまかなっていた…

15

【2008年開幕時点】 ほとんど投手番採用だが、野手が着けてもさほど違和感がないのは永久欠番選手・西沢が“野手転向後に”別番から「15」へ変えたことが影響しているのかもしれない。のちに池之上、畠山も同じ道をたどっている。また「15」には御園生[みその…

14

【2008年開幕時点】 「14」と聞くと左腕[サウスポー]イメージがわく。が、それが根付いたのは結構最近で阿波野('87〜'90年)、今中('90〜'96年)の活躍から。過去、清水、阿部、高橋輝が'50年に計33勝という年はあったが、その3左腕以外では'36年内藤、'54'55…

13

【2008年開幕時点】 「11」~「19」番中で最も伸びしろを有す、逆にいえば実績の乏しい手番号。70余年の歴史中でエースを張ったのは、小川健、西口に、'88年の小野和、だけ。リリーフエースも、石本、岩瀬、でもう打ち止め。 野村、西岡、中山孝、柴田保、に…

12

【2008年開幕時点】 10番台で「10」の次に“打イメージ”率の高い番号。それもそのはず、蔭山、岡嶋、広瀬、河野旭、柴田勲のスプリンター流れが一時代を築き、広頼は最多盗塁選手が「盗塁王」として表彰されるきっかけを作った選手、柴田も赤い手袋を代名詞と…

11

【2008年開幕時点】 豪腕・別所、ザトペック{※1}投法・村山、トルネード{※2}投法・野茂・・・と自負心の塊のような面々が旗印を務めてきた。全盛期は中3日登板を信条とし、それ以上間隔が空くと“稼げたはず”の勝ち星分の給料を監督に要求した別所、勝負球へのボ…

10

【2008年開幕時点】 投手番、野手番の連結に位置する「10」。'96年オフに山原が抜けてから、'08年にウッドがやってくるまで大きな“穴”が空いたことで、現況ほぼ野手番イメージオンリーの趣も、かつては両者のイニシアティブ争いがなかなか盛んに行われていた…