2008年の背番号風景

日本プロ野球における各背番号別イメージ変遷史

00〜9

【2008年開幕時点】 花形の1桁番のわりには印象が薄い。地味だ。“そういえば○○は「9」番だったな”という思い出し方はしても、では「9」自体のイメージは? となるとハタと考え込んでしまう。ただ何とはなしに別掲表を眺めていると、ある共通項が見えてく…

【2008年開幕時点】 「闘将」江藤に「ミスターロッテ」有藤[ありとう]、「ミスター赤ヘル」山本浩、「若大将」原が居並ぶスターナンバー。 古くは山口、から高田、島本講、梨田、原、吉竹、田尾、浜名に現役では平尾、相川、江川、の“プリンス”系の甘マスク…

【2008年開幕時点】 スケール大の一番打者系譜が飛び抜けて豪華。 初回先頭打者本塁打の通算数1位の福本(43本)、2位の真弓(41本)を始め石毛、柴田、野村が10傑入り。 「7」では2年目(=2008年開幕時点)だが仁志も7位。'06年まで{※1}のシーズン記録=8本を'72…

【2008年開幕時点】 まず目を引くのが景浦、中西の豪傑スラッガー。野球の質は“タバコを1本吸い終える”という寓話を生むほど滞空時間の長かった景浦、と3段階加速のロケット弾道の中西、と対照的。景浦は'36年、年度優勝決定戦で沢村栄治から放った、左翼ス…

【2008年開幕時点】 どちらかといえば“守”よりも“打”イメージが強い番号である。近年も清原、中村紀、和田一、町田康、山﨑武、セギノール、栗原、松田、 ガイエルと長距離打者が目立ち、'08年ラミレスも加わった。村上嵩、岡崎、藤本博、堀、新庄、濱中と中…

【2008年開幕時点】 現在「4」のイメージはすばしっこく小技に長けたセンス抜群の一・二番タイプ、主にセカンド、といったところ。これは高校球児の「4」像ともおおむね一致する。その雛形最後の作成者は大石、正田の両選手。別掲表でも一目瞭然で、2人の…

【2008年開幕時点】 いわずと知れた強打者番。特に黄金時代を築いたチームの主軸は決まって“背番号「3」”。巨人第1期黄金時代(’38年秋〜'43年)の中島治、西鉄3連覇('56〜’58年)時の大下、V9の長島茂、西本幸雄監督時代の阪急('67〜'74年)での長池、森祗…

【2008年開幕時点】 高橋慶、松本を筆頭領主に大野、飯田哲、波留[はる]、荒木、東出、渡辺直、と続く快速リードオフマンのイメージが他を圧倒。'02'03年サブロー、'04年柴田もその座に半~準定着し、それとはややイメージの異なる大型一番の武上~田尾の継…

【2008年開幕時点】 基本的にスター番号だが、どうも頂点に君臨できない宿命も併せ持っている。 長島(茂雄)の隣で常にno.2扱いの王、という図はその後も大杉(勝男)と若松 、清原(和博)と秋山、広沢(克己)と池山、江藤(智)と前田らによって踏襲されてきた。そ…

日本球界で初めて背番号「0」を着けたのは誰? 昭和の野球ファンなら「長嶋清幸!」と即答するだろう。だが長嶋からさかのぼること37年前に長岡、その2年後にも太田が背番号「0」で登録されている。ともに役職[ポジション]は「マスコット」(=ブルペン捕手)…

00

【2008年開幕時点】 すっかり俊足のバイプレーヤー番として定着した感のある「00」。別掲表を見ていると、まるで“背番号「00」を着ける者は俊足であること。ただし外国籍の者、代打を主とする者はその限りでない”とでも、野球協約で謳われているかのようだ。…